2020/03/04 12:00



からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」主宰の岩井愛が、冷え性改善のコツや、温活アイテムをご紹介するコラム「冷えとりノート」。9回目は「花粉症とセルフケア」です。


スギ花粉の飛散量がピークを迎える3月。

アレルギー症状に悩まされている方も多いかもしれません。

かくいうわたしも、花粉症とのつきあいは20年近く。
薬が手放せないときもありましたが、この数年は、よっぽどでなければ薬なしで過ごせるようになりました。
心がけていることは、からだの免疫機能を整えるよう努めること。
花粉症はアレルギー反応なので、免疫機能が正常に働くことで、その症状を緩和させることができます。
このコラムでも毎回お伝えしている「からだを温めること」は、そのための有効な手段の一つ。
ぜひこの機会にコラムを読み返して、取り入れられるものから始めてみてくださいね。

アレルギー症状を緩和する食事


免疫細胞のおよそ6〜7割が集中している腸の環境を整えることも大切です。
バランスの良い食事に加え、特に食物繊維や発酵食品を意識的に摂取するようにしましょう。


また症状がひどい方は、この時季はアルコールを少し控えてみてください。
アルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドが、アレルギー症状のもとになるヒスタミンの発生を促してしまうことに加え、アルコールで血管が拡張して粘膜が腫れ、鼻づまりなどが起きやすくなってしまうといわれています。

ほかにも、香辛料など刺激の強いものや、食品添加物を多く含む加工品、高タンパク・高脂肪の食品なども控えると良いようです。
わたし自身、上記を意識した日と暴飲暴食してしまった日では、症状の表れ方が違うことを感じます。

とはいえ食は暮らしの大きな楽しみですから、ストレスにならないようにすることも大切。
好きなものは適度にたしなみながら、無理なく続けましょうね。

花粉症対策のリフレクソロジー


意識的な食事と同じように、暮らしのなかで症状の緩和につながるセルフケアとして、わたしの専門でもあるリフレクソロジーについて少しご紹介します。
リフレクソロジーは、足裏や手の平などにある「反射区(からだの器官が反射投影されたゾーン)」を刺激することにより、からだに備わる自然治癒力を引き出す施術のこと。
からだを温めたり、免疫機能を整えることにもつながります。

定期的にプロの手による施術を受けることもおすすめですが、ご自身でもぜひ毎日足裏や手の平を揉んでみてください。
今回は、アレルギー症状が気になったときにポイントとなる反射区をお伝えします。

副鼻腔の反射区
鼻の内部を「鼻腔」といいますが、その周囲には「副鼻腔」という空洞があります。
花粉症や副鼻腔炎に悩まされているときに刺激してほしい反射区がこちら。


足裏の人差し指・中指・薬指・小指の先です。
刺激するときは、人差し指から順番に、爪の裏側あたりをぐーっと「痛気持ちいい」くらいの強さで押すようにしましょう。

日中なかなか足裏を触れないときは、手の平の反射区を。
同じように、人差し指・中指・薬指・小指の先、こちらも爪の裏あたりをゆっくりじんわり押してみてください。


腸の反射区
免疫機能アップのために欠かせない腸の反射区は、足裏の中心より少し下あたりから踵の手前ぐらいまで。
小腸・大腸ふくめて広めのゾーンなので、両手を使って揉みほぐしても良いですし、拳の関節でぐりぐりと上下に動かすのもとても気持ちがいいです。


たくさんある反射区をすべて覚えることはむずかしいと思いますので、季節や体調に合わせて、ポイント的に取り入れることから始めてみてください。
また、あまり反射区にとらわれすぎず、自分が触れたいと思ったところをそのまま触ってあげることも大切。
それが実はからだからのサインだったりするものです。

そして外出時には、以前のコラムでもご紹介したKinoKotoの「炭のマスク」がおすすめです。
そちらのコラムでも、免疫機能を整える方法についてご紹介しているので、どうぞ合わせてご覧くださいね。

例年以上にセルフケアが重要になっている今年の春。みなさまどうぞご自愛ください。


ご紹介したアイテム/関連アイテム



井愛(awai主宰/リフレクソロジスト)

ナチュラルなライフスタイルを提唱するサロンやショップにて施術、接客のほか、商品開発や販促などに長年携わる。
また、冷えや女性のからだにまつわるイベントなどを多数企画、運営し、自ら講師も務める。
2018年より、からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」を主宰。
日本リフレクソロジー協会認定プロフェッショナル・リフレクソロジスト。