2019/06/27 11:00



からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」主宰の岩井愛が、冷え性改善のコツや、温活アイテムをご紹介するコラム「冷えとりノート」。2回目は「腹巻きのススメ」です。


からだの冷えにおいて特に気をつけるべきなのが、下半身の冷え。

一般的に、上半身の体温が36度前後なのに比べ、足元は31度以下になっています。
特にからだが冷えている人は温度差がさらに大きく、10度以上ある人も。

古くから「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」がからだに良いとされているのも、上記のような温度差をカバーし、全体のバランスを整えることからでしょう。

下半身の冷え対策に有効な方法やアイテムはいろいろありますが、今回はそのなかの一つ、腹巻きをご紹介します。

お腹を温める重要性


生命維持に必要な内臓が収まっているお腹周りが冷えると、からだは危険を回避するために、血液をお腹周りに集めます。
すると、足元を始め末端に血液が行き渡りづらくなってしまいます。
逆にいうと、お腹が温まっていれば全身に血流がスムーズに届き、下半身の冷えも起きにくくなるのです。


そこでぜひ毎日身に着けていただきたいのが腹巻きです。
数ある冷え対策のなかでも、特に手軽で効果を実感しやすいのではないかと思います。

締めつけないのにずり落ちない腹巻き


kinokotoの「絹の腹巻き」は、初めて腹巻きを着ける方にも、腹巻きジプシーの方にもおすすめの一品。
絹が97%配合されており、肌触りが抜群な上、研究を重ねたこだわりの編み製法により、締めつけないのにずり落ちない、絶妙な伸縮性が実現されているのです。


絹は、天然繊維のなかで最も細く長いため、繊維と繊維の間にたくさんの空気を含むことができ、その隙間の空気の断熱効果により、高い保温性があります。

また、綿の約1.5倍の吸湿性、放湿性があるため、汗をかいてもさらりと身に着けられますし、人間の皮膚と同じタンパク質(18種類のアミノ酸)から構成されているため、「第二の肌」ともいわれるほど肌にやさしい素材。
そのため絹の腹巻きは、汗ばむ季節に素肌に身に着けても、かゆみが起きたり汗冷えしたりしにくいのです。


お腹周りから太ももまで温める腹巻き


日常使いには通常の長さの腹巻きが良いですが、ここぞというときの冷え対策には、1.6倍の長さがある「絹の腹巻き ロングタイプ」もおすすめ。
こちらは、お腹周りから太ももまで覆える長さがあります。

Vol.1でも触れましたが、体温の約3〜4割は筋肉で生み出されます。
そして筋肉の約70%は下半身にあります。
特に太ももの筋肉には「大腿動脈」という太い血管が通っており、ここを温めてあげると効率的に全身に血液を巡らせることができるのです。

特に冷えが気になるときや風邪を引きそうなときなど、ロングタイプの腹巻きをぜひ試してみてください。
普段とは違う温まり方を感じられるはずです。


夏こそお腹が冷えている


暑い季節に腹巻を着けることに抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、夏こそお腹が冷えている人が多いのです。
冷房の影響で体幹部に冷えが溜まったり、冷たい飲みものでお腹が冷えたり。
実際に、百貨店などでは夏場に腹巻きを買い求める人が年々増えているようです。

お腹を始め、下半身を温めると全身のバランスが整い、暑さを感じるときでもむしろ快適に過ごせたり、夏バテの予防にもなります。
手軽に始められ、その快適さと心地よさから長く続けられる腹巻き生活。
ぜひ始めてみてくださいね。


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岩井愛(awai主宰/リフレクソロジスト)

ナチュラルなライフスタイルを提唱するサロンやショップにて施術、接客のほか、商品開発や販促などに長年携わる。
また、冷えや女性のからだにまつわるイベントなどを多数企画・運営し、自ら講師も務める。
2018年より、からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」を主宰。
日本リフレクソロジー協会認定プロフェッショナル・リフレクソロジスト。