2021/04/07 12:00




からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」主宰の岩井愛が、冷え性改善のコツや、温活アイテムをご紹介するコラム「冷えとりノート」。19回目は「温活スイーツでほっと一息」です。


4月に入り、上着のいらない日も増えてきました。

気候的にはこれからどんどん暖かくなっていきますが、春は寒暖差や気圧変動が大きいため、自律神経が乱れやすい時季。

以前からコラムでも書いているように、自律神経と冷えには大きな関係がありますので、暖かくなってきたからといって油断はせずに、からだを冷やさないよう意識したいものです。


また、春は環境が変わってストレスを感じやすい季節でもあります。

そんなときは、甘いものを食べてほっとリラックスしたいもの。

そこで今回は、からだを冷やさないおすすめのスイーツをご紹介します。


ハーブの女王・よもぎ


まずは、ちょうど春が旬のよもぎ。

古くから世界各地で食用、薬草として重用されてきた植物で、「ハーブの女王」とも呼ばれています。

漢方でも「艾葉(がいよう)」という名で知られ、「艾」とは「疾(やまい)を艾する(止める)」という意味だそう。


お灸のもぐさも、原料になっているのはよもぎの葉です。

また近年は、よもぎ蒸しも人気ですね。


よもぎの大きな効能の一つが、浄血・増血作用。

血液をさらさらにして循環を良くするため、末梢血管の拡張や新陳代謝の促進といった効果があり、冷えの改善につながります。

ほかにも、腸内環境を整えたり、むくみを改善したりなど、うれしい効能がたくさん。


よもぎは日本各地に自生しているので、日当たりの良い河原や道端などでぜひ探してみてください。

わたしも幼少時に、よく母とよもぎを摘んで、草餅を作りました。

よもぎの爽やかな薫りに癒され、心も落ち着きますよ。



草餅だけでなく、よもぎ茶にして飲んだり、湯船に入れてよもぎ風呂を楽しんだりすることもできます。

わたしたちの暮らしにさまざまな形で取り入れることができるよもぎは、まさに「ハーブの女王」です。


甘みはてんさい糖で


おすすめの温活スイーツをもう一つ。

わたしが最近よく作るのが、キャロットスパイスケーキです。

からだを温める食材である人参や生姜、ナッツ類に加え、シナモンなどのスパイスも加えて焼き上げます。



甘みは上白糖ではなく、てんさい糖で。

てんさい糖の原料である甜菜(てんさい)は、寒冷地で作られます。

ヨーロッパが主な産地で、日本で栽培されているのは北海道のみ。

沖縄や鹿児島で栽培されるサトウキビ由来の砂糖に比べ、てんさい糖はからだを温める作用があるといわれています。


上品な甘さが特長で、スイーツに使用してもしつこい甘さにならないのもうれしいポイント。

もちろん、スイーツだけでなくさまざまな料理に使えます。

腸内環境を整える天然のオリゴ糖も含まれているので、普段から上白糖をてんさい糖に置き換えるのも良いですね。


とはいえ、どの砂糖であっても摂りすぎは禁物。

ご自身でバランスをとりながら、上手に使うようにしましょう。




甘いものを食べたときの幸せな気持ちは、何にも代え難いもの。

新しい環境でがんばる自分へのごほうびとして、からだにやさしい温活スイーツをぜひ作ってみてくださいね。



岩井愛(awai主宰/リフレクソロジスト)

ナチュラルなライフスタイルを提唱するサロンやショップにて施術、接客のほか、商品開発や販促などに長年携わる。
また、冷えや女性のからだにまつわるイベントなどを多数企画、運営し、自ら講師も務める。
2018年より、からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」を主宰。
日本リフレクソロジー協会認定プロフェッショナル・リフレクソロジスト。