2019/08/29 15:15



からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」主宰の岩井愛が、冷え性改善のコツや、温活アイテムをご紹介するコラム「冷えとりノート」。4回目は「季節の変わり目にシルクのアイテムを」です。


まだまだ気温は高いですが、朝晩は少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。

酷暑に耐えてきた心身にはうれしい秋の訪れですが、季節の変わり目になると、自律神経が乱れ体温調節がうまくできず、体調を崩してしまう方も多いかもしれません。
そこで今回は、これまでコラムでご紹介した腹巻きやレッグウォーマーにプラスして、この時季身に着けていただきたいシルクのアイテムをご紹介します。


「第二の肌」シルクの特性


シルクは、一年を通して心地よく身につけられる素材です。
人間の皮膚と同じタンパク質(18種類のアミノ酸)から構成され、「第二の肌」とも呼ばれています。

綿の約1.5倍の吸湿性、放湿性があるため、汗をかいてもさらりと着られるのが特長の一つ。
しかも、放湿性が高くても乾燥するというわけではなく、10%ほどの水分量を保有し続けてくれます。
(ちなみにポリエステル繊維の保水量はわずか0.5%ほどといわれています)

そもそもシルクは、蛾の幼虫である蚕(カイコ)の繭から作った繊維。
蚕は、幼虫から成虫になるときに繭を作り、その中で過ごします。
繭は殻のような存在で、繭の中は、乾燥しすぎず、多湿にもならず、適温を保ち、外敵や紫外線などから蚕を守るようになっています。
そんな繭を利用してできるのがシルクですから、繊維としてもその特性を発揮してくれるのです。

おすすめの5本指靴下


暑いときは涼しく、寒いときは温かい。
そんな特性をもつシルクを使ったアイテムは、気温差が大きいときでも、わたしたちに心地よく寄り添ってくれる存在。
なかでもこの時季は、冷えやすい足先をカバーするシルクの5本指靴下がおすすめです。

5本指靴下は、足指をひとまとめにせず、1本1本を自然に動かすことができ、それにより、滞りやすい足先の血流も良くなるといわれています。
また、汗をかきやすい指の間の蒸れを吸収してくれるので、菌の繁殖を抑える効果も。
足の臭いや水虫が気になる方は、ぜひ一度試してみてください。


KinoKotoの「絹の靴下」は、締めつけ感がなくふんわりとした履き心地。
心地いい温もりを感じられる一品です。


絹の靴下 あすか」は、上記の「絹の靴下」より5cmほど丈が長く、下半身を温めるのに大切なポイントである足首周りを優しく包んでくれます。
またシルクの混紡率もアップしていますので、よりなめらかな履き心地です。


5本指靴下が苦手という方には、「絹の靴下 ノーマル」を。
定番の先丸靴下なので、どなたでも履きやすく、締めつけないのにずり落ちない絶妙なフィット感です。


数ある天然素材のなかでも、希有な構造と特性をもつシルク。
シルクのアイテムを身に着けると、繭が蚕を守っているように、繊維になったシルクも、わたしたちのからだを守ってくれているような安心感を覚えます。
みなさんもぜひ、暮らしのなかにシルクのアイテムを迎えてみてくださいね。


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岩井愛(awai主宰/リフレクソロジスト)

ナチュラルなライフスタイルを提唱するサロンやショップにて施術、接客のほか、商品開発や販促などに長年携わる。
また、冷えや女性のからだにまつわるイベントなどを多数企画・運営し、自ら講師も務める。
2018年より、からだを温めるリフレクソロジーサロン「awai」を主宰。
日本リフレクソロジー協会認定プロフェッショナル・リフレクソロジスト。